袋井工場設立の歴史
KIYAN PHARMA袋井工場は、1971年に日本ロシュ株式会社によって静岡県袋井市に設立されました。この工場は当時、世界で最も大規模なビタミンB2の製造拠点であり、その製造能力で業界内の注目を集めていました。
KIYAN PHARMA株式会社は、2016年に株式会社エーピーアイコーポレーションより同工場を譲り受け、工場の製造設備を取得。医薬品原薬・中間体の製造のみならず、5-ALAの生産拠点としても役割を強化しました。
5-ALAの製造
5-ALAは医薬品原薬のほか、健康食品や化粧品原料としても使用されることから、その生産量の拡大が図られています。
この5-ALAの製造過程には特殊な発酵技術が用いられており、光合成細菌を用いた高品質な5-ALAを効率良く生産しています。この技術により、品質の高い5-ALAを安定して量産することが可能となっています。
5-ALA製造工程
発酵、精製、結晶化の三つの主要なステップ
5-ALAの工業生産技術
5-ALAの工業生産では、光合成細菌を活用した発酵プロセスが核となります。このプロセスでは、袋井工場が持つ大きな発酵槽で光合成細菌(バクテリア)を増殖させ、5-ALAを生産させます。
袋井工場では、5-ALAの精製、結晶化の技術も完成させており、この5-ALAは医薬品のみならず、健康食品や化粧品等の原料としても非常に価値が高いです。
5-ALA製造事業の拡大
5-ALAはその機能性から「生命の根源物質」とも称され、エネルギー生成に必須のアミノ酸として体内で重要な役割を担っています。
5-ALAは、医薬品、健康食品、化粧品、肥料、飼料まで様々な用途で使用されており、用途に応じた5-ALAの規格と品質が求められるため、袋井工場では製造プロセスと品質管理を徹底しています。これにより、国内外の市場での需要拡大に対応し、高品質な5-ALA製品を提供します。
袋井工場は5-ALAのマザー工場としての機能を果たし、その規模拡大を進めていきます。